成功哲学の罠
暑中お見舞い申し上げます。日ごろは格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
先般、出口光さん(メキキの会)の経営の勉強会に出席しましたら、成功哲学の話題になりました。成功哲学や自己啓発の多くの本に「思うことが現実になる」という主張があります。この言葉をそのまま信じていいのかどうなのか、という話です。
私も成功哲学やら自己啓発本は好きでたくさん読んでまいりました。そして、考え方に共感したり、これはいいぞと思ったりしたら、そこに書いてあるとおりに、素直に実行してきました。本当に興味深くて、お客様のお役に立てそうな内容ならば、ニュースレターやブログで紹介することもあります。
では、その結果、あなたははどうなったの?と聞かれれば、思い通りになっていないことが多いのです。当然、前提として私の力不足があるでしょう。しかし、たとえ力があったとしても成功哲学の指示だけでは、そう簡単には成功しないようなのです。
変な話をして恐縮ですが、もしも「思うことが現実になる」というのが本当で、全世界の人々の思いが現実化するならば、世界はどうなってしまうのでしょう?
半数の人は思いが弱いとして、その方たちを除いたとしても、残り半数の何十億人の人々の思いが現実化するのです。こんなことが実現できたとしたら、それはそれは大変なことです。それぞれの思いを達成した状況は想像することさえできませんが、世の中の秩序は崩れてしまうのではないでしょうか。この仮定は無茶苦茶な笑い話ですけれども、実際のところ、思い通りになっていないのが現実だと思います。
なぜ成功できないのかを私なりに考えますと、一つには、成功を手軽にいとも簡単に手に入れられるものと勘違いしてしまっているからです。
先人が苦労して成功した経験を凝縮したのが成功哲学なのですが、その苦労の部分を飛ばして、最終的な行為だけを実行して成功しようと思っても、難しいのではないでしょうか。著者は目を引く衝撃的な書籍名をつけて読者を引き付け、簡単に分かりやすく書きます。でも、簡単に成功できると書いてあったとしても、その哲学が出来るまでに相当な体験や研究や試行錯誤があったはずです。それを短時間で手に入れようなんて、ちょっと虫がよすぎるかなと思います。
二つ目に、成功するためには、とにかくその方法を愚直に行えばよいという安易さです。例えば「ありがとう」と言えば成功するという考え方があったとして、そんな気持ちが全然ないのに「ありがとう」というのはどうなのでしょうか。本人は言えばいいと思ってがんばるでしょうが、周りの人間は二面性を感じてしまいます。人は思っていることしか言えないはずなのですから、本当に感謝の気持ちを感じるときにだけ「ありがとう」と言う方がいいのです。そう思って言い続けるうちに、やがてはよい習慣になるかもしれません。
目標やなりたい自分の姿を紙に書いてはっておけば達成できるという考え方もよく聞きます。しかし、ただ単に紙に書いてはるだけで達成すると考えてしまったら、どうでしょう。書いたことを本当に達成したいという強い思いがあって、それにコミットする覚悟があればこそ、意味があるのではないでしょうか。
結局のところ、成功哲学を学んで実行するには、表面的な策だけに満足しないでしないで、そのプロセスを考えて共感してみること、そして、誠実に、本心から信じられたことだけを実行してみること、そんなところに道筋があるのではないかなと思います。
本当は出口さんから、成功哲学を超越するもっともっと大きな考え方を教えていただいたのですが、これは私の範囲を超えてしまいますので、やめておきます。かく言う私も、面白そうな成功本がでれば、また懲りもせず読んでしまいそうです。
暑い暑い夏がやって参りましたが、どうぞ皆様ご自愛くださいませ。皆様方のご健勝とご繁栄を、こちら上田のささやよりお祈り申し上げます。
参考文献:『人の心が手に取るように見えてくる』出口光(中経出版)
先般、出口光さん(メキキの会)の経営の勉強会に出席しましたら、成功哲学の話題になりました。成功哲学や自己啓発の多くの本に「思うことが現実になる」という主張があります。この言葉をそのまま信じていいのかどうなのか、という話です。
私も成功哲学やら自己啓発本は好きでたくさん読んでまいりました。そして、考え方に共感したり、これはいいぞと思ったりしたら、そこに書いてあるとおりに、素直に実行してきました。本当に興味深くて、お客様のお役に立てそうな内容ならば、ニュースレターやブログで紹介することもあります。
では、その結果、あなたははどうなったの?と聞かれれば、思い通りになっていないことが多いのです。当然、前提として私の力不足があるでしょう。しかし、たとえ力があったとしても成功哲学の指示だけでは、そう簡単には成功しないようなのです。
変な話をして恐縮ですが、もしも「思うことが現実になる」というのが本当で、全世界の人々の思いが現実化するならば、世界はどうなってしまうのでしょう?
半数の人は思いが弱いとして、その方たちを除いたとしても、残り半数の何十億人の人々の思いが現実化するのです。こんなことが実現できたとしたら、それはそれは大変なことです。それぞれの思いを達成した状況は想像することさえできませんが、世の中の秩序は崩れてしまうのではないでしょうか。この仮定は無茶苦茶な笑い話ですけれども、実際のところ、思い通りになっていないのが現実だと思います。
なぜ成功できないのかを私なりに考えますと、一つには、成功を手軽にいとも簡単に手に入れられるものと勘違いしてしまっているからです。
先人が苦労して成功した経験を凝縮したのが成功哲学なのですが、その苦労の部分を飛ばして、最終的な行為だけを実行して成功しようと思っても、難しいのではないでしょうか。著者は目を引く衝撃的な書籍名をつけて読者を引き付け、簡単に分かりやすく書きます。でも、簡単に成功できると書いてあったとしても、その哲学が出来るまでに相当な体験や研究や試行錯誤があったはずです。それを短時間で手に入れようなんて、ちょっと虫がよすぎるかなと思います。
二つ目に、成功するためには、とにかくその方法を愚直に行えばよいという安易さです。例えば「ありがとう」と言えば成功するという考え方があったとして、そんな気持ちが全然ないのに「ありがとう」というのはどうなのでしょうか。本人は言えばいいと思ってがんばるでしょうが、周りの人間は二面性を感じてしまいます。人は思っていることしか言えないはずなのですから、本当に感謝の気持ちを感じるときにだけ「ありがとう」と言う方がいいのです。そう思って言い続けるうちに、やがてはよい習慣になるかもしれません。
目標やなりたい自分の姿を紙に書いてはっておけば達成できるという考え方もよく聞きます。しかし、ただ単に紙に書いてはるだけで達成すると考えてしまったら、どうでしょう。書いたことを本当に達成したいという強い思いがあって、それにコミットする覚悟があればこそ、意味があるのではないでしょうか。
結局のところ、成功哲学を学んで実行するには、表面的な策だけに満足しないでしないで、そのプロセスを考えて共感してみること、そして、誠実に、本心から信じられたことだけを実行してみること、そんなところに道筋があるのではないかなと思います。
本当は出口さんから、成功哲学を超越するもっともっと大きな考え方を教えていただいたのですが、これは私の範囲を超えてしまいますので、やめておきます。かく言う私も、面白そうな成功本がでれば、また懲りもせず読んでしまいそうです。
暑い暑い夏がやって参りましたが、どうぞ皆様ご自愛くださいませ。皆様方のご健勝とご繁栄を、こちら上田のささやよりお祈り申し上げます。
参考文献:『人の心が手に取るように見えてくる』出口光(中経出版)
コメント
年間100冊読破
巷にはいろんな本があふれています。
それらの玉石混合を見分けるのも、たくさん
読んでいればできますよね。




