3月のある一日 その2
6時30分 起床。松代パーキングエリア上りでときどきお値打ちのりんごや人参を売っている。安くてよさそうなものは見逃さず買いだめしておく。それらを使ってジュース作り。朝の祈り。
8時 役員会 3〜4月の営業方針など。
9時 税理士事務所の担当者の方が来られて月次決算の確認。社長は「がんばっています」という言い訳は出来ないのだ。ビジネスは結果が全て。成果を上げて、お客様や社員や関係者の方々に喜んでいただくために、私は天命を追究していく。
10時 メールチェック。部下への指示など。
10時30分 自動車にて上田を出発。車内ではいつものように講演CDを繰り返し何度も聴く。最近手に入れた牟田学先生や冨山和彦先生などのお話は大変勉強になる。
11時45分 長野市某所にて、グループ会社の社員、東京から来たお客様たちと合計5名での会議。
12時30分 近くの食堂にてお客様と食事。鯖の塩焼きなど。
13時 会議の続き。
17時30分 帰京されるお客様を長野駅までお送りする。
18時 長野駅前のカフェにて、あるサイトの営業の方と待ち合わせ。初めてお会いする方だったが、席を確保してくれていた。混雑するカフェの片隅で商談をする。若い青年なのだが、私もそのような時期はあったのだ。彼はしっかりしていたが、私は何がなんだかわからないうちに大学新卒のサラリーマン生活が流れて、数年を結構無駄に過ごしてしまった。
20時 近くのラーメン屋にて、つけ麺大盛り。追加でライムを注文して麺にかけて食べると、さわやかでまた違った味になり、おいしい。
私のように出張が多く、外食が多い人は、食べるものに気をつけなればいけない、とわかってはいるのだが、職業柄、おいしいものや繁盛店を見つけると無理にでも食べて、その喜びを社員たちに伝えねばならぬと思ってしまう。食事もそのときそのときが一期一会ではないか。お店の人には怪しいと思われるが、メモもその場でよくとっている。亡妻と食事に行くと「あなたがお店に入ると、きょろきょろしていて挙動不審。何か調査をしているみたいで怪しい」とよく言われたものだ。
ラーメン屋さんならお湯の切り方でその御主人の特徴がよくわかる。スープに何を入れているか、野菜やチャーシューをどのように扱っているか、どういうまな板、包丁で切っているかなども、私は気になる。競合店や繁盛店などでの体験、感想はお店で胸にしまって、社内ミーティングで社員たちに詳細に伝えている。その話を聞いて社員たちが実際に視察勉強に行ってくれるとうれしい。
21時30分 帰社 郵便物やメールのチェックなど。
22時30分 帰宅。誰もいない暗い寒い家に帰るのは寂しいという話をよく聞くが、私の場合は慣れてしまった。風呂、ゴーヤ茶。
いま当社の経営理念を考え直しているのだが『ミッション・経営理念(社是・社訓第4版)』が参考になる。983社の上場企業の経営理念が一冊の本にまとまっている。ぱらぱら読むだけでも興味深い。
面白いものを一つご紹介します。靴下の製造販売の(株)ダンの経営理念『靴下は自ら選ぶことのない過酷な生涯を送る。この小さな命に温かい愛情と、細やかな配慮をするのは、職業人として当然の心構えである。』(HPによると今はタビオという社名に変更になり、理念も変わっているようです。)
24時30分 夜の祈り。就寝。
『ミッション・経営理念(社是・社訓第4版)』社会経済生産性本部編(生産性出版)
8時 役員会 3〜4月の営業方針など。
9時 税理士事務所の担当者の方が来られて月次決算の確認。社長は「がんばっています」という言い訳は出来ないのだ。ビジネスは結果が全て。成果を上げて、お客様や社員や関係者の方々に喜んでいただくために、私は天命を追究していく。
10時 メールチェック。部下への指示など。
10時30分 自動車にて上田を出発。車内ではいつものように講演CDを繰り返し何度も聴く。最近手に入れた牟田学先生や冨山和彦先生などのお話は大変勉強になる。
11時45分 長野市某所にて、グループ会社の社員、東京から来たお客様たちと合計5名での会議。
12時30分 近くの食堂にてお客様と食事。鯖の塩焼きなど。
13時 会議の続き。
17時30分 帰京されるお客様を長野駅までお送りする。
18時 長野駅前のカフェにて、あるサイトの営業の方と待ち合わせ。初めてお会いする方だったが、席を確保してくれていた。混雑するカフェの片隅で商談をする。若い青年なのだが、私もそのような時期はあったのだ。彼はしっかりしていたが、私は何がなんだかわからないうちに大学新卒のサラリーマン生活が流れて、数年を結構無駄に過ごしてしまった。
20時 近くのラーメン屋にて、つけ麺大盛り。追加でライムを注文して麺にかけて食べると、さわやかでまた違った味になり、おいしい。
私のように出張が多く、外食が多い人は、食べるものに気をつけなればいけない、とわかってはいるのだが、職業柄、おいしいものや繁盛店を見つけると無理にでも食べて、その喜びを社員たちに伝えねばならぬと思ってしまう。食事もそのときそのときが一期一会ではないか。お店の人には怪しいと思われるが、メモもその場でよくとっている。亡妻と食事に行くと「あなたがお店に入ると、きょろきょろしていて挙動不審。何か調査をしているみたいで怪しい」とよく言われたものだ。
ラーメン屋さんならお湯の切り方でその御主人の特徴がよくわかる。スープに何を入れているか、野菜やチャーシューをどのように扱っているか、どういうまな板、包丁で切っているかなども、私は気になる。競合店や繁盛店などでの体験、感想はお店で胸にしまって、社内ミーティングで社員たちに詳細に伝えている。その話を聞いて社員たちが実際に視察勉強に行ってくれるとうれしい。
21時30分 帰社 郵便物やメールのチェックなど。
22時30分 帰宅。誰もいない暗い寒い家に帰るのは寂しいという話をよく聞くが、私の場合は慣れてしまった。風呂、ゴーヤ茶。
いま当社の経営理念を考え直しているのだが『ミッション・経営理念(社是・社訓第4版)』が参考になる。983社の上場企業の経営理念が一冊の本にまとまっている。ぱらぱら読むだけでも興味深い。
面白いものを一つご紹介します。靴下の製造販売の(株)ダンの経営理念『靴下は自ら選ぶことのない過酷な生涯を送る。この小さな命に温かい愛情と、細やかな配慮をするのは、職業人として当然の心構えである。』(HPによると今はタビオという社名に変更になり、理念も変わっているようです。)
24時30分 夜の祈り。就寝。
『ミッション・経営理念(社是・社訓第4版)』社会経済生産性本部編(生産性出版)
3月のある一日
6時50分 起床、いつものようにジュース作り。朝のお勤めにはローソク二本に線香を一本。線香の香りはついてしまうが、自分の家だもの、祈りのためには仕方のないことだ。
8時30分 出社。メールチェックや電話、事務処理、部下への指示、朝礼など。月曜日は週末に考えたことを一気に実行するとき。土日は現場は忙しいが、事務は止まる。月曜になるとたまっていたことが動き出し、気持ちが清清する。大繁盛の土日にするために平日の準備が大切だ。
12時 ロータリークラブの例会場へ行く。といっても、当社ささやを使って頂いているので、移動時間はゼロ。開始までの30分間に、該当者を見つけては、個別の連絡事項などお伝え申し上げる。
12時30分 例会開始。中国人留学生のKさんが出席。非常に聡明な学生さんで、日本が大好き。誰からも好かれている。食事は信州味噌豚丼。信州味噌豚丼を上田の名物丼にすることが商工会議所で決まったそうで、各飲食店が独自の丼を検討しているとのこと。ささやも開発中だが、その途上のものを食べていただいた。おいしかったが、もう少し練ってみよう。K会長が日本のロータリークラブの基礎を作った故米山梅吉の話をされていて、とても興味深い。戦前戦後の日本の政治の勉強にもなる。
14時38分 あさま530号にて東京へ。都内某所、少し時間があるのでカフェにて時間調整。
17時 某社にて会議。
18時30分 時間があいたので、再びカフェへ入りメールチェック、原稿作成など。近頃コーヒーを飲みたいと思わなくなってしまった。しかし他に飲みたいものもないので、アメリカンコーヒーを頼んでみる。カフェインも砂糖も乳製品も入っていないものは、売っていないだろうか?具体的にはほうじ茶か、その場で作っている無添加の100%の果実ジュースがあれば注文したい。
もしくは、いろいろな水を飲める水バーなどはないだろうか?私ならヨーロッパの発泡性の水を飲んでリフレッシュしたいなあ。東京なら出来そうなもんだが。
19時 某社にて会議。人の話を聞くには、聞く→聴く→傾聴する、という三段階がある。
20時30分 四谷しんみち通りへ。ここには昼も夜も、いつでも行列、大繁盛の某洋食屋さんがある。今日も20時過ぎなのに10人くらいが並んでいる。約10分待つ。忙しいお店なので、外に並んでいるうちにメニューを見て注文を決めなくてはならない。前回ランチに来たときにはシチューを食べてみたので、今日はメンカキ定食をたべる。メンカキとは、小さめのメンチカツとカキフライ3個の盛り合わせ定食である。ご飯大盛りで1,030円。
21時28分 東京発あさま553号にて上田へ帰る。
23時 帰社してファックス、郵便のチェックなど。
23時30分 帰宅。『扉の法則』を読了。副題は『希望と幸せに満ちた人生の扉を開く50の鍵』つまり自己啓発書である。最近年をとったせいなのだろうか、自己啓発書がつまらなくなってきた。私の読み方に問題がなければ、どの本も同じようなことが書いてあるように思える。せめて一つだけでも心に響く喜びの文章があってほしい。この本には「失敗」について面白い記述が三箇所あった。一つ紹介しよう。
『失敗したときには落ち込みやすいが、(中略)「この程度の失敗ですんでよかった。おかげで取り返しのつかない事態を招くのを未然に防止することが出来た」と考えるようにしよう。』小さい頃から父によく聞かされてきた言葉であった。
1時30分 風呂に入り、ゴーヤ茶を飲む。ゴーヤ茶は眠れるのでカフェインはいってないのだろうなあ?暖かくなってきたので毛布を一枚とって就寝。
『扉の法則』ジェームズ・スベンソン(ディスカバー・トゥエンティワン)
8時30分 出社。メールチェックや電話、事務処理、部下への指示、朝礼など。月曜日は週末に考えたことを一気に実行するとき。土日は現場は忙しいが、事務は止まる。月曜になるとたまっていたことが動き出し、気持ちが清清する。大繁盛の土日にするために平日の準備が大切だ。
12時 ロータリークラブの例会場へ行く。といっても、当社ささやを使って頂いているので、移動時間はゼロ。開始までの30分間に、該当者を見つけては、個別の連絡事項などお伝え申し上げる。
12時30分 例会開始。中国人留学生のKさんが出席。非常に聡明な学生さんで、日本が大好き。誰からも好かれている。食事は信州味噌豚丼。信州味噌豚丼を上田の名物丼にすることが商工会議所で決まったそうで、各飲食店が独自の丼を検討しているとのこと。ささやも開発中だが、その途上のものを食べていただいた。おいしかったが、もう少し練ってみよう。K会長が日本のロータリークラブの基礎を作った故米山梅吉の話をされていて、とても興味深い。戦前戦後の日本の政治の勉強にもなる。
14時38分 あさま530号にて東京へ。都内某所、少し時間があるのでカフェにて時間調整。
17時 某社にて会議。
18時30分 時間があいたので、再びカフェへ入りメールチェック、原稿作成など。近頃コーヒーを飲みたいと思わなくなってしまった。しかし他に飲みたいものもないので、アメリカンコーヒーを頼んでみる。カフェインも砂糖も乳製品も入っていないものは、売っていないだろうか?具体的にはほうじ茶か、その場で作っている無添加の100%の果実ジュースがあれば注文したい。
もしくは、いろいろな水を飲める水バーなどはないだろうか?私ならヨーロッパの発泡性の水を飲んでリフレッシュしたいなあ。東京なら出来そうなもんだが。
19時 某社にて会議。人の話を聞くには、聞く→聴く→傾聴する、という三段階がある。
20時30分 四谷しんみち通りへ。ここには昼も夜も、いつでも行列、大繁盛の某洋食屋さんがある。今日も20時過ぎなのに10人くらいが並んでいる。約10分待つ。忙しいお店なので、外に並んでいるうちにメニューを見て注文を決めなくてはならない。前回ランチに来たときにはシチューを食べてみたので、今日はメンカキ定食をたべる。メンカキとは、小さめのメンチカツとカキフライ3個の盛り合わせ定食である。ご飯大盛りで1,030円。
21時28分 東京発あさま553号にて上田へ帰る。
23時 帰社してファックス、郵便のチェックなど。
23時30分 帰宅。『扉の法則』を読了。副題は『希望と幸せに満ちた人生の扉を開く50の鍵』つまり自己啓発書である。最近年をとったせいなのだろうか、自己啓発書がつまらなくなってきた。私の読み方に問題がなければ、どの本も同じようなことが書いてあるように思える。せめて一つだけでも心に響く喜びの文章があってほしい。この本には「失敗」について面白い記述が三箇所あった。一つ紹介しよう。
『失敗したときには落ち込みやすいが、(中略)「この程度の失敗ですんでよかった。おかげで取り返しのつかない事態を招くのを未然に防止することが出来た」と考えるようにしよう。』小さい頃から父によく聞かされてきた言葉であった。
1時30分 風呂に入り、ゴーヤ茶を飲む。ゴーヤ茶は眠れるのでカフェインはいってないのだろうなあ?暖かくなってきたので毛布を一枚とって就寝。
『扉の法則』ジェームズ・スベンソン(ディスカバー・トゥエンティワン)
2月のある一日
6時50分 自宅にて起床。昨夜飲んだほうじ茶は新しい種類だったが、茶葉の色は薄く、味は濃かった。カフェインが強いのだろうか、寝ているあいだ、ずっと夢を見ていた。今日からはこのほうじ茶を飲むのはやめよう。
りんご(小)2個、人参(大)1本、無添加レモン1個、しょうが半分、ほうれん草でジュースをつくる。出来たジュースはお供え用、すぐ飲むマグカップ、ペットボトルと三つに分ける。
8時20分 出社。メールやホームページ、ブログのチェックなど。メルマガは価値のありそうなものだけを選んでいるが、それにしても毎日たくさん来るので、件名とはじめの部分を少し読んで、今の自分にとって役に立ちそうなものだけは未読に戻し、後でゆっくり読むことにしている。
10時 車にて本社を出発。車内で日経ベンチャー経営者クラブのCDを聞く。毎号とても参考になる。感動した講演は何度でも繰り返し聴く。
11時15分 長野市某食堂にて、少し早いランチ。焼き魚(秋刀魚)、てんぷら(なす、かぼちゃ)、サラダなど。
12時 長野駅近くの某店舗にてお取引先様との会議。先方1名、当方2名。業績、販促、人事等について。
14時30分 稲田某店舗にて、別のお取引先様、同業者様との会議。全員で6名。今までお会い出来なかった社長と初めてお会いできた。電話やメールだけではなかなかお互いを理解できないものだ。会うこと、それ自体に意味がある。
16時50分 某公園近くにて、某社長をピックアップ。広い公園のようだが、雪で覆われていてどんな公園なのか、全くわからず。そこへさらに大粒の雪が降りだす。高速道路を注意深く運転し、上田へ向かう。
18時 ささやにて、経営者が集まってキャッシュフロー経営の勉強会。
20時 懇親会に参加。久しぶりにすっぽん鍋。
21時30分 二次会参加。
23時30分 帰宅。『the wish list』を読む。これはバーバラさんがかなえたいと思っている願い約6,000項目を箇条書きにしたもの。英語の本だが簡単な言葉で具体的に書いてあるので面白く読める。あるコンサルタントの先生にこの本を薦められて、私も真似して200項目は書いてみた。皆さんも試しては?なにか見つかります。風呂に入る。ボトルの水を飲む。
朝晩は必ず仏壇の前に座り、ローソクと線香に火を灯して祈る。手を合わせて目をつぶったときに、仕事のことや心配事など雑念が浮かぶと、祈りに集中できない。よく祈れたと思えたとき、束の間の幸せを感じる。
1時30分 加湿器、ヒーターをつけて就寝。
『the wish list』By Barbara Ann Kipfer(Workman)
『4001の願い』バーバラ・アン・キプファー(文藝春秋)
りんご(小)2個、人参(大)1本、無添加レモン1個、しょうが半分、ほうれん草でジュースをつくる。出来たジュースはお供え用、すぐ飲むマグカップ、ペットボトルと三つに分ける。
8時20分 出社。メールやホームページ、ブログのチェックなど。メルマガは価値のありそうなものだけを選んでいるが、それにしても毎日たくさん来るので、件名とはじめの部分を少し読んで、今の自分にとって役に立ちそうなものだけは未読に戻し、後でゆっくり読むことにしている。
10時 車にて本社を出発。車内で日経ベンチャー経営者クラブのCDを聞く。毎号とても参考になる。感動した講演は何度でも繰り返し聴く。
11時15分 長野市某食堂にて、少し早いランチ。焼き魚(秋刀魚)、てんぷら(なす、かぼちゃ)、サラダなど。
12時 長野駅近くの某店舗にてお取引先様との会議。先方1名、当方2名。業績、販促、人事等について。
14時30分 稲田某店舗にて、別のお取引先様、同業者様との会議。全員で6名。今までお会い出来なかった社長と初めてお会いできた。電話やメールだけではなかなかお互いを理解できないものだ。会うこと、それ自体に意味がある。
16時50分 某公園近くにて、某社長をピックアップ。広い公園のようだが、雪で覆われていてどんな公園なのか、全くわからず。そこへさらに大粒の雪が降りだす。高速道路を注意深く運転し、上田へ向かう。
18時 ささやにて、経営者が集まってキャッシュフロー経営の勉強会。
20時 懇親会に参加。久しぶりにすっぽん鍋。
21時30分 二次会参加。
23時30分 帰宅。『the wish list』を読む。これはバーバラさんがかなえたいと思っている願い約6,000項目を箇条書きにしたもの。英語の本だが簡単な言葉で具体的に書いてあるので面白く読める。あるコンサルタントの先生にこの本を薦められて、私も真似して200項目は書いてみた。皆さんも試しては?なにか見つかります。風呂に入る。ボトルの水を飲む。
朝晩は必ず仏壇の前に座り、ローソクと線香に火を灯して祈る。手を合わせて目をつぶったときに、仕事のことや心配事など雑念が浮かぶと、祈りに集中できない。よく祈れたと思えたとき、束の間の幸せを感じる。
1時30分 加湿器、ヒーターをつけて就寝。
『the wish list』By Barbara Ann Kipfer(Workman)
『4001の願い』バーバラ・アン・キプファー(文藝春秋)
殻を砕く
水ぬるむ季節となりました。皆様いかがお過ごしでございましょうか。日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
さて、あるお客様から、三宅裕司さん主演の映画『結婚しようよ』(佐々部清監督)がすごく感動的で泣けるとお聞きしましたので、私も出張の合間にスケジュールにいれて、映画館に足を運んでみました。この映画は五十歳代の実直な会社員が主人公です。家族で囲む夕食の時間を、人生の中で何よりも大切に考えている彼が、娘の結婚をきっかけとして、家族との関係を少しずつ考え直していくというストーリーです。主人公の青春時代の象徴である吉田拓郎さんの音楽がたくさん演奏されます。
確かに感動する場面は数多くあったのですが、私の場合、その方のようにすごく泣けるというところまではいきませんでした。仕事ばかりに追われて、私もとうとう映画にも感動できないようなつまらない人間になってしまったかなとちょっとあせってしまいました。
でも、そのお客様には映画に出てくるヒロインと同じような年頃のご令嬢がおられるし、吉田拓郎さんの音楽も時代がぴったりでしたので、若い頃を思い出されて懐かしいのかもしれないなと勝手に解釈しておりました。私には娘もおりませんし、吉田拓郎さんの世代とも違いますので、あまりぴんと来ないのです。
昨年観た映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司監督)は、リリー・フランキーさんの自伝的小説を映画にしたもので、いまどきは珍しい、息子の母親に対する強い想いを描いています。オダギリジョー演じる主人公の若い頃の堕落ぶりはすごいものでした。堕落ぶりがすごいからこそ、その反動として母に対する愛情も強くなるのでしょう。リリーさんは作家であり、イラストレーターですけれど、堕ちるところまで堕ちて、その後才能を伸ばす芸術家の話はときどき聞きます。
この映画に感動して、私もリリーさんのように堕落してみたいと思いましたが、小市民ですので、そんなに堕ちることは出来ないのです。若い頃に戻れたとしても、勇気がないような気がします。映画の中では、落としておいて、ぐんぐんと上げていきますので、美談になりますけれど、現実世界では波乱というものは相当苦しく辛いものでありましょう。そう思うと、話が自分から遠いところへ離れてしまいましたし、自分の人間としての器も小さいのかなと思って、少し自信も喪失しました。
映画を見るときには、その主人公にどれだけのめりこめるかで、感動の度合いも変わってくると思います。心の中で映画を評価してしまうと、あまり入り込むことが出来ません。子供の頃、映画に引き込まれて主人公になりきることができると、ヒーローである(と思い込んでいる)自分を通行人の皆さんが注目しているのではないかと、俳優のような顔をして、風を切って映画館を出ました。本当はそのくらい感化されてしまった方が楽しいのです。
書籍でも、自分と同じような境遇の人の経験談や、同世代の人が書く文章は共感しやすいです。ビジネス書を選ぶときにも、何気なく自分に近くて具体的に参考になりそうなものを探しています。弱い人間であるが故に、似たようなケースの人を探しているのかなとも思います。
似たようなものにすがるという行動は楽ですし、安心できますが、一方で、自分をますます内向的にしていきます。どんなものでも、自分一人で選択したものは、同じようなものばかりです。ネクタイなどは典型的で、自分で買ったネクタイを並べてみると見事に似たようなものばかりです。そのネクタイ珍しいね、と人から言われるのは、だいたい贈り物として頂いたものなのです。
自分の殻を砕くには少々勇気が必要ですが、人様のセンスで選んだものや、人様から教えてもらったものの中には、自分の中には決して有り得ない、コペルニクス的転回が隠れているのだろうと思います。
春の足音を楽しみながら、こちらささやより、皆様のご発展、ご健勝をご祈念いたしております。
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー著(扶桑社)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(VAP)
さて、あるお客様から、三宅裕司さん主演の映画『結婚しようよ』(佐々部清監督)がすごく感動的で泣けるとお聞きしましたので、私も出張の合間にスケジュールにいれて、映画館に足を運んでみました。この映画は五十歳代の実直な会社員が主人公です。家族で囲む夕食の時間を、人生の中で何よりも大切に考えている彼が、娘の結婚をきっかけとして、家族との関係を少しずつ考え直していくというストーリーです。主人公の青春時代の象徴である吉田拓郎さんの音楽がたくさん演奏されます。
確かに感動する場面は数多くあったのですが、私の場合、その方のようにすごく泣けるというところまではいきませんでした。仕事ばかりに追われて、私もとうとう映画にも感動できないようなつまらない人間になってしまったかなとちょっとあせってしまいました。
でも、そのお客様には映画に出てくるヒロインと同じような年頃のご令嬢がおられるし、吉田拓郎さんの音楽も時代がぴったりでしたので、若い頃を思い出されて懐かしいのかもしれないなと勝手に解釈しておりました。私には娘もおりませんし、吉田拓郎さんの世代とも違いますので、あまりぴんと来ないのです。
昨年観た映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司監督)は、リリー・フランキーさんの自伝的小説を映画にしたもので、いまどきは珍しい、息子の母親に対する強い想いを描いています。オダギリジョー演じる主人公の若い頃の堕落ぶりはすごいものでした。堕落ぶりがすごいからこそ、その反動として母に対する愛情も強くなるのでしょう。リリーさんは作家であり、イラストレーターですけれど、堕ちるところまで堕ちて、その後才能を伸ばす芸術家の話はときどき聞きます。
この映画に感動して、私もリリーさんのように堕落してみたいと思いましたが、小市民ですので、そんなに堕ちることは出来ないのです。若い頃に戻れたとしても、勇気がないような気がします。映画の中では、落としておいて、ぐんぐんと上げていきますので、美談になりますけれど、現実世界では波乱というものは相当苦しく辛いものでありましょう。そう思うと、話が自分から遠いところへ離れてしまいましたし、自分の人間としての器も小さいのかなと思って、少し自信も喪失しました。
映画を見るときには、その主人公にどれだけのめりこめるかで、感動の度合いも変わってくると思います。心の中で映画を評価してしまうと、あまり入り込むことが出来ません。子供の頃、映画に引き込まれて主人公になりきることができると、ヒーローである(と思い込んでいる)自分を通行人の皆さんが注目しているのではないかと、俳優のような顔をして、風を切って映画館を出ました。本当はそのくらい感化されてしまった方が楽しいのです。
書籍でも、自分と同じような境遇の人の経験談や、同世代の人が書く文章は共感しやすいです。ビジネス書を選ぶときにも、何気なく自分に近くて具体的に参考になりそうなものを探しています。弱い人間であるが故に、似たようなケースの人を探しているのかなとも思います。
似たようなものにすがるという行動は楽ですし、安心できますが、一方で、自分をますます内向的にしていきます。どんなものでも、自分一人で選択したものは、同じようなものばかりです。ネクタイなどは典型的で、自分で買ったネクタイを並べてみると見事に似たようなものばかりです。そのネクタイ珍しいね、と人から言われるのは、だいたい贈り物として頂いたものなのです。
自分の殻を砕くには少々勇気が必要ですが、人様のセンスで選んだものや、人様から教えてもらったものの中には、自分の中には決して有り得ない、コペルニクス的転回が隠れているのだろうと思います。
春の足音を楽しみながら、こちらささやより、皆様のご発展、ご健勝をご祈念いたしております。
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー著(扶桑社)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(VAP)





