冴える脳でありたい
『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』は、その題名のとおり、冴えない脳を治すためにすぐできる生活改善の方法が具体的に書かれている実用的な本です。著者は脳神経外科の専門医で、その診断治療体験を交えながら、わかりやすく解説されていますので、簡単に読むことができます。
私のお恥ずかしい例ですが、日中、お客様やお取引先様とのご面談がいくつかあって、なかなか会社に戻れず、夕方帰社してみると机の上には未決の書類や郵便物が山積みになっており、返信の必要なメールもたまっています。ご面談した内容の整理もしなくてはなりません。しかも、夜は会合に出席しなければならず、翌日は朝から東京出張の予定が入っています。そんなときに限って部下が突然打ち合わせに来たり、電話もかかかってくる・・・・こんな状況に遭遇すると、もはやどうしようもないのですが、何でこんなことになってしまったんだ、と自分の行動の悪さにふつふつと怒りがこみ上げてきます。しばし呆然としてから、私が始めることは、机の上の整理です。
「習慣6 思考の整理」によりますと、思考の整理は物の整理に表れるので、机を機能的に整理していくことで思考の混乱も自然に収まっていくということです。だから、忙しいときこそ机の片づけを優先させたほうがよく、そうすると仕事の混乱を立て直ししやすいそうです。
私の行動は、自分としては目の前の現実から逃避している行動なのかなと思っていましたが、実は理にかなった行動だったのです。
「習慣8 記憶力を高める」にはブログの活用があげられています。使える記憶を増やすには、出力することを前提として意識的に情報を取ることが大切だそうです。ブログにどんなことを書けば面白く読んでもらえるだろうかと考え、日ごろから注意して情報に接することが、脳トレになるそうです。
私もブログは始めたものの、月が替わる度に何を書こうかと悩んでおり、いつも発見や感動を探しています。今はつくる余裕がないのですが、俳句づくりもこれに似ていて、注意深く周りを見ながら歩かないと、季節の微妙な動きに気づくことができません。いずれも普段から無意識に行っていたことですが、脳のためにはよいことなのでした。
そうはいっても、今の私は貧乏暇なしでいいアイデアが浮かばず、かといって、お気楽な日記みたいなものを書くのもお客様に失礼かと思い、今回のように書籍の紹介に逃げることになってしまいました。お許しを。
『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山節著(NHK出版 生活人新書)
私のお恥ずかしい例ですが、日中、お客様やお取引先様とのご面談がいくつかあって、なかなか会社に戻れず、夕方帰社してみると机の上には未決の書類や郵便物が山積みになっており、返信の必要なメールもたまっています。ご面談した内容の整理もしなくてはなりません。しかも、夜は会合に出席しなければならず、翌日は朝から東京出張の予定が入っています。そんなときに限って部下が突然打ち合わせに来たり、電話もかかかってくる・・・・こんな状況に遭遇すると、もはやどうしようもないのですが、何でこんなことになってしまったんだ、と自分の行動の悪さにふつふつと怒りがこみ上げてきます。しばし呆然としてから、私が始めることは、机の上の整理です。
「習慣6 思考の整理」によりますと、思考の整理は物の整理に表れるので、机を機能的に整理していくことで思考の混乱も自然に収まっていくということです。だから、忙しいときこそ机の片づけを優先させたほうがよく、そうすると仕事の混乱を立て直ししやすいそうです。
私の行動は、自分としては目の前の現実から逃避している行動なのかなと思っていましたが、実は理にかなった行動だったのです。
「習慣8 記憶力を高める」にはブログの活用があげられています。使える記憶を増やすには、出力することを前提として意識的に情報を取ることが大切だそうです。ブログにどんなことを書けば面白く読んでもらえるだろうかと考え、日ごろから注意して情報に接することが、脳トレになるそうです。
私もブログは始めたものの、月が替わる度に何を書こうかと悩んでおり、いつも発見や感動を探しています。今はつくる余裕がないのですが、俳句づくりもこれに似ていて、注意深く周りを見ながら歩かないと、季節の微妙な動きに気づくことができません。いずれも普段から無意識に行っていたことですが、脳のためにはよいことなのでした。
そうはいっても、今の私は貧乏暇なしでいいアイデアが浮かばず、かといって、お気楽な日記みたいなものを書くのもお客様に失礼かと思い、今回のように書籍の紹介に逃げることになってしまいました。お許しを。
『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山節著(NHK出版 生活人新書)
日本は没落するのか?
先日、お正月恒例の同級会がありました。いつも同じようなメンバーが数人しか集まらないのですが、それぞれの仕事や家族の話などをして、友情を深める大切な集まりです。
その中の一人、世界中の誰もが知っている超一流企業に大学卒業以来勤続している同級生が「将来が不安だ」と言ったので、ちょっとびっくりしてしまいました。零細企業の経営者である私はリスクと不安の塊みたいなものですけれども、彼のようなエリートがなぜそんなことを言うのだろうと思ったのです。話を聞いてみると、レベルが高い人にはそれなりの心配事があるようでしたが、日本の将来が不安だという部分は共通しておりました。
私は榊原英資さんの『日本は没落する』をちょうど読んでいたところで、この本には同級生のみんなが懸念していることが具体的に書かれていたので、話の中でいくつか取り上げてしまいました。榊原英資さんといえば「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官で、今では大学教授として各方面で活躍されています。官僚として日本を動かしてきた人が、公然と日本は没落すると言うのです。大げさな題名で読者を煽ろうとしているのではなくて、それを裏付ける論拠が事細かに書かれているのです。官僚問題に関してはやや甘い論調もあるのですが、年金問題、教育問題、政治の大衆迎合主義など、ここに突きつけられた現実は私の心を鋭く刺しました。
政府の問題だけでなく、民間企業の戦略についても取り上げています。この本からの一例ですが、中国の携帯電話市場ではノキア、モトローラ、サムスンが三強で、日本メーカーの携帯電話は高性能であるにもかかわらず、全てのメーカーを合わせても10%のシェアも取れていないのです。中国の消費者にとっては日本製の携帯電話はオーバークオリティで、もっと低機能低価格のものを求めていたのです。現時点での利益を考えれば先進国での高付加価値な商品の販売が大切でしょうし、日本の一流メーカーが低機能のものを売ればブランドイメージがダウンするということもあるでしょうが、市場が先進諸国からアジアへ大きく変わろうとしているときに、日本の製造業のこの戦略は正しいのかということです。
1月3日付けの日本経済新聞の『経済教室』では、アメリカの著名な経済学者であるポール・サミュエルソン教授が『富める国へ積極行動の時』という題目で小論をよせ、1990年代以降の日本の経済政策の失策を具体的に指摘し、今後の経済政策として、インフレ率を1〜3%に引き上げること、消費税の引き上げは時期尚早なこと、高齢者や女性が仕事に就くべきことなどをアドバイスしています。
また、1月4日付の同欄では、元経済企画庁長官で作家の堺屋太一さんが『満足向上へ「内弁慶」排せ』と題し「物財の豊かさ」と「満足の大きさ」の幸せの違いについて解説しながら、日本衰退の原因として官僚倫理の退廃、産業の内弁慶化、若者の無欲無気力などを指摘しています。
いずれの主張も論理は全く違ったものですが、今の日本の状況を憂えていることは共通しています。そしてその憂え方も、数年前までの議論にあった希望的なものが消えて、このままでは本当に没落する可能性があるという切迫感が伝わってくるものです。現実の問題をナショナリズム的な方向に置き換えて、とりあえずほっとしているようなその場しのぎの余裕はもうないのです。
日本のGDP(国内総生産)はいまだ世界第2位ですが、これは時間の問題で確実に降格しますし、かつては世界第2位だった一人当たりのGDPはいまや世界18位です。国民が世界2位であるという豊かさの実感のないままバブルは崩壊し、先進国中で下位となってしまいました。上位にはサミュエルソン教授が見習えと言うヨーロッパの小国が並び、それらの国々は堺屋太一さんが言われるように、物財の豊かさよりも満足の大きさを大切にしているのです。
「我々の将来は明るいんだ!」と大きな声に出して言いたいのですが、そんなことさえ言えなくなりそうな厳しい現実を見せられたお正月でした。
参考文献 『日本は没落する』榊原英資著(朝日新聞社)、「日本経済新聞」2008年1月3日、4日『経済教室』
その中の一人、世界中の誰もが知っている超一流企業に大学卒業以来勤続している同級生が「将来が不安だ」と言ったので、ちょっとびっくりしてしまいました。零細企業の経営者である私はリスクと不安の塊みたいなものですけれども、彼のようなエリートがなぜそんなことを言うのだろうと思ったのです。話を聞いてみると、レベルが高い人にはそれなりの心配事があるようでしたが、日本の将来が不安だという部分は共通しておりました。
私は榊原英資さんの『日本は没落する』をちょうど読んでいたところで、この本には同級生のみんなが懸念していることが具体的に書かれていたので、話の中でいくつか取り上げてしまいました。榊原英資さんといえば「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官で、今では大学教授として各方面で活躍されています。官僚として日本を動かしてきた人が、公然と日本は没落すると言うのです。大げさな題名で読者を煽ろうとしているのではなくて、それを裏付ける論拠が事細かに書かれているのです。官僚問題に関してはやや甘い論調もあるのですが、年金問題、教育問題、政治の大衆迎合主義など、ここに突きつけられた現実は私の心を鋭く刺しました。
政府の問題だけでなく、民間企業の戦略についても取り上げています。この本からの一例ですが、中国の携帯電話市場ではノキア、モトローラ、サムスンが三強で、日本メーカーの携帯電話は高性能であるにもかかわらず、全てのメーカーを合わせても10%のシェアも取れていないのです。中国の消費者にとっては日本製の携帯電話はオーバークオリティで、もっと低機能低価格のものを求めていたのです。現時点での利益を考えれば先進国での高付加価値な商品の販売が大切でしょうし、日本の一流メーカーが低機能のものを売ればブランドイメージがダウンするということもあるでしょうが、市場が先進諸国からアジアへ大きく変わろうとしているときに、日本の製造業のこの戦略は正しいのかということです。
1月3日付けの日本経済新聞の『経済教室』では、アメリカの著名な経済学者であるポール・サミュエルソン教授が『富める国へ積極行動の時』という題目で小論をよせ、1990年代以降の日本の経済政策の失策を具体的に指摘し、今後の経済政策として、インフレ率を1〜3%に引き上げること、消費税の引き上げは時期尚早なこと、高齢者や女性が仕事に就くべきことなどをアドバイスしています。
また、1月4日付の同欄では、元経済企画庁長官で作家の堺屋太一さんが『満足向上へ「内弁慶」排せ』と題し「物財の豊かさ」と「満足の大きさ」の幸せの違いについて解説しながら、日本衰退の原因として官僚倫理の退廃、産業の内弁慶化、若者の無欲無気力などを指摘しています。
いずれの主張も論理は全く違ったものですが、今の日本の状況を憂えていることは共通しています。そしてその憂え方も、数年前までの議論にあった希望的なものが消えて、このままでは本当に没落する可能性があるという切迫感が伝わってくるものです。現実の問題をナショナリズム的な方向に置き換えて、とりあえずほっとしているようなその場しのぎの余裕はもうないのです。
日本のGDP(国内総生産)はいまだ世界第2位ですが、これは時間の問題で確実に降格しますし、かつては世界第2位だった一人当たりのGDPはいまや世界18位です。国民が世界2位であるという豊かさの実感のないままバブルは崩壊し、先進国中で下位となってしまいました。上位にはサミュエルソン教授が見習えと言うヨーロッパの小国が並び、それらの国々は堺屋太一さんが言われるように、物財の豊かさよりも満足の大きさを大切にしているのです。
「我々の将来は明るいんだ!」と大きな声に出して言いたいのですが、そんなことさえ言えなくなりそうな厳しい現実を見せられたお正月でした。
参考文献 『日本は没落する』榊原英資著(朝日新聞社)、「日本経済新聞」2008年1月3日、4日『経済教室』
日ごろの御厚情に心より御礼申し上げます。
新年あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。誠にありがとうございます。本年もご指導くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先日、名古屋でお取引先様の結婚式がございました。名古屋の結婚式は派手だと聞きますが、会場が某系列の有名ホテルでしたので、ごく普通の披露宴だろうなと思って出かけました。夕方四時半からの式に参列して、五時半から始まった披露宴は、キャンドルサービスまではおおよそ普通のペースでした。その頃にデザートがそろそろと出始めたので、時間内に料理が間に合うのかなと思っていましたら、その後にまだまだ余興等いろいろな仕掛けがあり、結局お開きになったのは午後九時でした。感動的で楽しい披露宴でしたので、時間は気になりませんでしたけれども、三時間半をかけた大披露宴だったわけです。一般的な婚礼なら二時間半といえば大体お開きになりますから、やはり名古屋は違うのです。
会場内で若い女性たちが、聞いたこともないような名古屋弁を交わすのを聞いて、そういえば上田の方言は、アクセントに変化が少なくて、あんまり特徴がないなと気づきました。前に上田に住むグループでサンフランシスコに行ったときに、日系人のガイドさんが「日本各地から旅行者が来ますが、長野県の方の言葉が最も偏りがないですよ」と言われたのを思い出しました。半分以上はお世辞で言ってくださったのだと思いますが、特徴がないということはあまり自慢できることでもないのです。
名古屋は大都市なのに、東京風になびかずに、地方としての名古屋らしさを堂堂と表現しているのです。名古屋弁も然りですが、味噌カツ、手羽先、ひつまぶし、あんかけスパゲッティ、いろいろ出てくるモーニングセットなどなどちょっと変わった食べ物もたくさんあります。
そんな話をしていましたら、同席されていた名古屋の方が、12月に発表された平成十七年都道府県別生命表から、なぜ長野県の男性は平均寿命が全国一位であるのかと聞いてきました。よくわからなかったのですが、隣に座っていた飯田の方と共に頭をひねって、食事が理由ではないかとお答えしました。長野県が誇るべものと言えば、りんご、そば、おやきなど、地味なものばかりで、日々の食事もどちらかというと地味です。だからこそ体にもいいように思います。また長野県人は東北など他の寒冷地域の方々に比べてお酒が弱いですので、酒量も少な目ではないでしょうか。以上の答えはその場で我々がこじつけたことで、その他にも行政や地域医療の寄与など、さまざまな理由があるのでしょう。
考えてみれば、日本一長生きというのはすごい特徴ではないでしょうか。なぜなら、WHOの調査によると、日本は世界一長寿の国なのですから、つまり長野県は世界で一番長寿の地域ともいえるのです。これはおらほが自慢できる長野県の大きな特徴でした。年々交通や情報が開かれて、否が応でも全国が均一化していく中でも、あえて我々は信州らしい生活をして、こういう特徴はますます伸ばしていきたいものです。そのために、信州がもっと信州らしく、上田がもっと上田っぽくなっていきたいものです。(私の信州人らしい生活としては、出張のとき以外、年中毎日欠かさずりんごを一個以上摂っております。夏のスーパーには青森産のりんごばかりしか売っていないのが悔しいですが)
皆様方におかれましては、今年もますますよい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
先日、名古屋でお取引先様の結婚式がございました。名古屋の結婚式は派手だと聞きますが、会場が某系列の有名ホテルでしたので、ごく普通の披露宴だろうなと思って出かけました。夕方四時半からの式に参列して、五時半から始まった披露宴は、キャンドルサービスまではおおよそ普通のペースでした。その頃にデザートがそろそろと出始めたので、時間内に料理が間に合うのかなと思っていましたら、その後にまだまだ余興等いろいろな仕掛けがあり、結局お開きになったのは午後九時でした。感動的で楽しい披露宴でしたので、時間は気になりませんでしたけれども、三時間半をかけた大披露宴だったわけです。一般的な婚礼なら二時間半といえば大体お開きになりますから、やはり名古屋は違うのです。
会場内で若い女性たちが、聞いたこともないような名古屋弁を交わすのを聞いて、そういえば上田の方言は、アクセントに変化が少なくて、あんまり特徴がないなと気づきました。前に上田に住むグループでサンフランシスコに行ったときに、日系人のガイドさんが「日本各地から旅行者が来ますが、長野県の方の言葉が最も偏りがないですよ」と言われたのを思い出しました。半分以上はお世辞で言ってくださったのだと思いますが、特徴がないということはあまり自慢できることでもないのです。
名古屋は大都市なのに、東京風になびかずに、地方としての名古屋らしさを堂堂と表現しているのです。名古屋弁も然りですが、味噌カツ、手羽先、ひつまぶし、あんかけスパゲッティ、いろいろ出てくるモーニングセットなどなどちょっと変わった食べ物もたくさんあります。
そんな話をしていましたら、同席されていた名古屋の方が、12月に発表された平成十七年都道府県別生命表から、なぜ長野県の男性は平均寿命が全国一位であるのかと聞いてきました。よくわからなかったのですが、隣に座っていた飯田の方と共に頭をひねって、食事が理由ではないかとお答えしました。長野県が誇るべものと言えば、りんご、そば、おやきなど、地味なものばかりで、日々の食事もどちらかというと地味です。だからこそ体にもいいように思います。また長野県人は東北など他の寒冷地域の方々に比べてお酒が弱いですので、酒量も少な目ではないでしょうか。以上の答えはその場で我々がこじつけたことで、その他にも行政や地域医療の寄与など、さまざまな理由があるのでしょう。
考えてみれば、日本一長生きというのはすごい特徴ではないでしょうか。なぜなら、WHOの調査によると、日本は世界一長寿の国なのですから、つまり長野県は世界で一番長寿の地域ともいえるのです。これはおらほが自慢できる長野県の大きな特徴でした。年々交通や情報が開かれて、否が応でも全国が均一化していく中でも、あえて我々は信州らしい生活をして、こういう特徴はますます伸ばしていきたいものです。そのために、信州がもっと信州らしく、上田がもっと上田っぽくなっていきたいものです。(私の信州人らしい生活としては、出張のとき以外、年中毎日欠かさずりんごを一個以上摂っております。夏のスーパーには青森産のりんごばかりしか売っていないのが悔しいですが)
皆様方におかれましては、今年もますますよい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。





