上田ささや 社長の日記

長野県上田市の結婚式場ささやが発行している月刊『ささやタイムズ』。社長が書く名物コラムをブログで公開いたします。 また、日ごろ考えていることを不定期に掲載いたします。

天命とは

 年の瀬も近づき、ご多忙のことと存じます。平素はひとかたならぬご高配にあずかり、心より感謝申し上げます。
 さて、先般、映画『最後の早慶戦』のロケにエキストラとして参加してまいりました。この映画は大東亜戦争に出征する学生が最後に行う野球の早慶戦の様子を描いたものですが、相当数のエキストラが必要と各方面からの依頼を受け、協力させていただきました。
 上田城跡公園野球場にて朝八時半から夕方五時まで、時折雨が降り、気温が三度くらいまで下がる中で、寒さに震えながらの撮影となりました。七百人の中の一人ですから、映画を見ても自分がどこにいるかわからないと思いますが、歓声を送ったり、応援歌を歌ったりして、観客席の学生を演じました。現場には、監督、俳優、カメラマン、道具係から、新人らしきアシスタントまでいろいろな役割の方がいました。初めての体験に少々苛立っているエキストラをなだめて、効率よく進めなくてはいけません。スタッフは一生懸命動いていました。
 当然のことですが、映画はその場ですぐに結果がでるわけではなく、監督の指示の下にそれぞれ動いた結果がまとまって、しばらくたってやっと出来上がるのです。スタッフの担当は部分的ですから、全体が見えないという意味ではわかりずらい仕事だと思います。先輩に罵倒されながらも、めげずに声を張り上げてがんばっているスタッフを見ていると、この人たちは本当に映画が好きなんだろうなと感じました。
 いまや仕事で上司がちょっと怒れば、切れてしまったり、やめてしまったりする若者が多いものです。楽で安定した仕事が望まれているし、親御さんも子供たちがそういった仕事に就くことを期待しています。そんな中で彼らがあえて過酷な映画の仕事を選んでいることに感心いたしました。自分の奥底に流れる強い想いがそうさせるのだろうと思います。
 スーパーでもコンビニでも会社の受付でも、同じように見えてしまう人たちの中にときどき、きらりと光るスタッフがいます。活き活きと仕事をしているので目立ちます。こういう人物を見つけるたびに、晴れ晴れとしたうれしい気持ちになります。
 誰もが自分の望みどおりの仕事に就いたり、理想の人生を送っている訳ではありません。人からはよく見えても、実は別のことをしたいと思っている人がいます。自分では納得している人でも、大いなる別の可能性があったかもしれないのです。
 仕事の関係で若者と話してみると、ほとんどの人は自分が何をやりたいかわからず、迷っています。だからしばらくフリーターでいたいのです。自分の好きになれそうなこと、出来そうなことから少しずつ始めればいい、そのうちに何か見つかるかもしれないよ、と私は話します。
 自分が本当にやりたいこと、やるべきことを知るのはとても難しいことです。もしかしたら永遠にわからないかもしれません。
 かといって何もしなくていいわけではありません。答えにたどりつかないとしても、高い意識を維持して自分のことを深く考え続けなくてはいけないと思うのです。考えることに意味があるような気がいたします。
 実はそういう私こそ、まだ途上なのです。少しでも皆様方のお役に立てますようこれからも勉強して参りたいと思います。
 今年一年間、皆様方に助けて頂きました。誠にありがとうございました。どうか来年も引き続きご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。よいお年越しをなさってください。
 追伸 自分の天命を探求するために参考になる書籍がございましたので、ご紹介いたします。
『天命の暗号』出口光著(中経出版)