従軍看護婦の話
残暑の厳しい毎日でございます。皆様お変わりございませんか。
先日、車での移動中、何気なくFM放送のスイッチを入れましたら『天使の赤紙』というラジオドラマが耳に入ってきました。戦争の話であることがすぐにわかり、その語りに迫力を感じましたので、そのまま聞き入ってしまいました。
内容は、大東亜戦争で戦場に赴いた従軍看護婦の話です。従軍看護婦も男性同様、赤紙によって招集され、地元から盛大に送り出されました。日中戦争勃発から終戦までに述べ三万人の従軍看護婦が派遣され、うち殉職者は千人を超えたそうです。このドラマはフィリピンのルソン島の兵站病院に派遣された二人の看護婦の人生を描いたものでした。日本軍の敗戦色が濃くなるにつれ、病院を山の奥へ奥へと移していった看護婦たちはその過程で数々の恐ろしい体験をしていきます。そして、彼女たちは兵士同様の体験をしたにもかかわらず、終戦後、補償の面で兵士より扱いが悪いといいます。
史実に基づいたフィクションということですので、話のどこまでが正しいのか定かではありません。しかし、たとえ嘘だとしても、聞くべきであると断言できる番組でした。
私の車は松本から上田へ向かう人気のない暗い山中を走っておりました。そんな状況だったせいか、頭の中で考えたドラマのシーンがはっきりと見えてきました。
夜の突然の病院撤収と移動の命令。上官の命令にノーとは言えないのです。ゲートルを巻き、男装をして重い荷物を背負って夜道を歩いていく。いつ匪賊に襲われるかもしれないという恐怖。辱めを受けるくらいなら、これを飲みなさいと渡された青酸カリ。行軍の途中で息絶えていく人々・・・
ドラマを聴きながら、彼女たちのことを想像すればするほど、今の自分の幸せな環境が恥ずかしくなってしまいました。こんなに幸せな時代に生きているのに、それを認識せず、感謝せず、ちょっとでも楽な道を選ぼうとしている。責任は人に押し付けて、自分は怠惰に生きようとしている。無責任な人やマナーの悪い人を見ると、それが今の日本だと言わざるを得ません。
従軍看護婦ってどんな人なんだろうと想像したら、私が小学生のときに保健室におられた養護教諭のことが浮かんできました。静かな笑顔が印象的でしたが、いつもびしっとした態度で、はっきりとものを言って、ちょっと怖い先生でした。別の先生が、あの先生は戦時中従軍看護婦だったからしっかりしているんだよとおっしゃったのを思い出したのです。小学生の私にしてみると戦争に行くと厳しい人になるのかな?という程度の認識でしたけれども、今考えると、とても大変なご経験をされた方だったわけです。私が戦争のことをもっと理解できていれば、いろいろお聞きしたり、感謝を申し上げたりすることが出来たのに・・・と悔やんでも遅すぎました。
この番組が再度聞けるのかどうかはわかりませんが、機会があるならば、ぜひ皆様におすすめしたいと思います。(蛇足ですが、想像力を豊かにするために、ラジオドラマがとてもいいということに気がつきました。)
『天使の赤紙』(NHK-FM・FMシアター)2007年8月11日(土曜日)22:00-22:50 作:東多江子 出演:香川京子他
先日、車での移動中、何気なくFM放送のスイッチを入れましたら『天使の赤紙』というラジオドラマが耳に入ってきました。戦争の話であることがすぐにわかり、その語りに迫力を感じましたので、そのまま聞き入ってしまいました。
内容は、大東亜戦争で戦場に赴いた従軍看護婦の話です。従軍看護婦も男性同様、赤紙によって招集され、地元から盛大に送り出されました。日中戦争勃発から終戦までに述べ三万人の従軍看護婦が派遣され、うち殉職者は千人を超えたそうです。このドラマはフィリピンのルソン島の兵站病院に派遣された二人の看護婦の人生を描いたものでした。日本軍の敗戦色が濃くなるにつれ、病院を山の奥へ奥へと移していった看護婦たちはその過程で数々の恐ろしい体験をしていきます。そして、彼女たちは兵士同様の体験をしたにもかかわらず、終戦後、補償の面で兵士より扱いが悪いといいます。
史実に基づいたフィクションということですので、話のどこまでが正しいのか定かではありません。しかし、たとえ嘘だとしても、聞くべきであると断言できる番組でした。
私の車は松本から上田へ向かう人気のない暗い山中を走っておりました。そんな状況だったせいか、頭の中で考えたドラマのシーンがはっきりと見えてきました。
夜の突然の病院撤収と移動の命令。上官の命令にノーとは言えないのです。ゲートルを巻き、男装をして重い荷物を背負って夜道を歩いていく。いつ匪賊に襲われるかもしれないという恐怖。辱めを受けるくらいなら、これを飲みなさいと渡された青酸カリ。行軍の途中で息絶えていく人々・・・
ドラマを聴きながら、彼女たちのことを想像すればするほど、今の自分の幸せな環境が恥ずかしくなってしまいました。こんなに幸せな時代に生きているのに、それを認識せず、感謝せず、ちょっとでも楽な道を選ぼうとしている。責任は人に押し付けて、自分は怠惰に生きようとしている。無責任な人やマナーの悪い人を見ると、それが今の日本だと言わざるを得ません。
従軍看護婦ってどんな人なんだろうと想像したら、私が小学生のときに保健室におられた養護教諭のことが浮かんできました。静かな笑顔が印象的でしたが、いつもびしっとした態度で、はっきりとものを言って、ちょっと怖い先生でした。別の先生が、あの先生は戦時中従軍看護婦だったからしっかりしているんだよとおっしゃったのを思い出したのです。小学生の私にしてみると戦争に行くと厳しい人になるのかな?という程度の認識でしたけれども、今考えると、とても大変なご経験をされた方だったわけです。私が戦争のことをもっと理解できていれば、いろいろお聞きしたり、感謝を申し上げたりすることが出来たのに・・・と悔やんでも遅すぎました。
この番組が再度聞けるのかどうかはわかりませんが、機会があるならば、ぜひ皆様におすすめしたいと思います。(蛇足ですが、想像力を豊かにするために、ラジオドラマがとてもいいということに気がつきました。)
『天使の赤紙』(NHK-FM・FMシアター)2007年8月11日(土曜日)22:00-22:50 作:東多江子 出演:香川京子他
単利か複利か
残暑お見舞い申し上げます。日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
お客様へ感謝の気持ちをお伝えしたく、7月8日に『ささや大感謝祭』を開催しましたところ、たくさんのお客様にお越しいただき、さまざまな企画で楽しんでいただくことが出来ました。重ねまして御礼申し上げます。
また、7月16日の中越沖地震で被災された皆様方、本当に大変なことでございました。心よりお見舞い申し上げます。
さて、資産運用の本を読んでおりましたら、複利の効果を説明しているものがいくつかございました。昨今の運用ブームで複利の考え方が再認識されているのかもしれません。
私は小学生のときに初めて通帳を作ってもらって、祖父から単利と複利の違いを教えてもらった記憶があります。皆様にも今さら複利の話か、と言われそうですが、改めて単利か複利かを考えてみると、複利の強さはよくわかるのです。
例えば10万円を年利10%で10年間運用できる場合、初年度には1万円の運用益がでることになります。単利ならば毎年1万円ずつで10年後には合計20万円となりますが、毎年出て来た運用益を別のことに使ってしまえば、10年後でも10万円のままです。ところが、複利の場合は毎年の運用益を払い出すことなく全額再投資で運用することになります。したがって、10年後には10万円×(1.1の10乗)で、259,374円となるのです。
元は同じ金額だったのに、10年後には、単利ならそのまま、複利なら2.6倍と大きな違いがでてくるのです。私が感じましたことは、これは運用方法の違いというよりも、考え方の違いであるということです。出てきた利益をその時に全て使ってしまうのか、使わずに来年の成果を出すために備えるのかという違いです。
この考え方は生き方にも応用できるのではないかと思いました。勉強をしたり、経験を積んだり、人と交流したりして、人格が成長したなと感じたときに、その力を温存して、来年も今年と同じ力を発揮するのが単利の生き方。成長した部分を活かし、自分の能力の全てを使って、さらに努力して伸びようとするのが複利の生き方。毎年変化のない同じことだけを続けるのなら単利の生き方ですが、新しいこと、難しいことに挑戦して新しい領域を広げていけば、複利の力でどんどん伸びていけるのです。
以上の考えは、私のこじつけですが、複利の話を読んでいるときに、これは他の事にも応用できるかもしれないと、ふとインスパイアされたのです。本を読んだり、人のお話を伺ったりすると、こういうきづきがあって楽しいです。
『夢をつかむイチロー262のメッセージ』(ぴあ)は、シアトルマリナーズのイチロー選手の語ったメッセージを集めたものです。
「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただ一つの道。」
「やれることはすべてやったし、手を抜いたことは一度もありません。常にやれることをやろうとした自分がいたこと、それに対して準備が出来た自分がいたことを、誇りに思っています。」
イチローのような天才野球選手が、こんなに地道なことを考えているのです。素質があっても、そればかりに頼るのではなくて、日々の努力がすべての基礎になっているのです。
岡本太郎は大阪万博の『太陽の塔』などが有名な芸術家です。もうお隠れになってしまいましたが『強く生きる言葉』(イースト・プレス)は、先生の残されたメッセージ集です。
「あっ、すごいという感動を起爆剤にする。自分の内部に起こったこの炎のような衝動。そしてよしおれもという気持ちになれば、完全にエネルギーがスパークすることになる。」
「賭けるんだ。瞬間瞬間が一回きりの賭けで、賭けた以上は一寸先は虚無だろう。だから、賭けとおし貫いて自分の運命を生きなければならない。」
先生を知らない世代にこんな言葉を見せたら、きっと笑われることでしょう。実際、先生は少し変わった人と見られていたかもしれません。しかし、私は、これらの言葉は常人の能力を超越した想像力の結晶であると思いますし、かっこいいと感じています。読み返せば力が湧き出てくるような気がいたします。
以上二冊の本は自分の趣味から言うと絶対に買わなかった本ですが、人から薦められて読んでみたのです。興味のない分野にもちょっと入り込んでみる。たかが本を選ぶ話ですが、これも新しいことへの小さな一歩といえるでしょうか。
平成十九年七月二十六日 米津仁志
イチロー 262のメッセージ(ぴあ)
強く生きる言葉(イースト・プレス)岡本太郎
現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」(PHP)榊原正幸
お客様へ感謝の気持ちをお伝えしたく、7月8日に『ささや大感謝祭』を開催しましたところ、たくさんのお客様にお越しいただき、さまざまな企画で楽しんでいただくことが出来ました。重ねまして御礼申し上げます。
また、7月16日の中越沖地震で被災された皆様方、本当に大変なことでございました。心よりお見舞い申し上げます。
さて、資産運用の本を読んでおりましたら、複利の効果を説明しているものがいくつかございました。昨今の運用ブームで複利の考え方が再認識されているのかもしれません。
私は小学生のときに初めて通帳を作ってもらって、祖父から単利と複利の違いを教えてもらった記憶があります。皆様にも今さら複利の話か、と言われそうですが、改めて単利か複利かを考えてみると、複利の強さはよくわかるのです。
例えば10万円を年利10%で10年間運用できる場合、初年度には1万円の運用益がでることになります。単利ならば毎年1万円ずつで10年後には合計20万円となりますが、毎年出て来た運用益を別のことに使ってしまえば、10年後でも10万円のままです。ところが、複利の場合は毎年の運用益を払い出すことなく全額再投資で運用することになります。したがって、10年後には10万円×(1.1の10乗)で、259,374円となるのです。
元は同じ金額だったのに、10年後には、単利ならそのまま、複利なら2.6倍と大きな違いがでてくるのです。私が感じましたことは、これは運用方法の違いというよりも、考え方の違いであるということです。出てきた利益をその時に全て使ってしまうのか、使わずに来年の成果を出すために備えるのかという違いです。
この考え方は生き方にも応用できるのではないかと思いました。勉強をしたり、経験を積んだり、人と交流したりして、人格が成長したなと感じたときに、その力を温存して、来年も今年と同じ力を発揮するのが単利の生き方。成長した部分を活かし、自分の能力の全てを使って、さらに努力して伸びようとするのが複利の生き方。毎年変化のない同じことだけを続けるのなら単利の生き方ですが、新しいこと、難しいことに挑戦して新しい領域を広げていけば、複利の力でどんどん伸びていけるのです。
以上の考えは、私のこじつけですが、複利の話を読んでいるときに、これは他の事にも応用できるかもしれないと、ふとインスパイアされたのです。本を読んだり、人のお話を伺ったりすると、こういうきづきがあって楽しいです。
『夢をつかむイチロー262のメッセージ』(ぴあ)は、シアトルマリナーズのイチロー選手の語ったメッセージを集めたものです。
「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただ一つの道。」
「やれることはすべてやったし、手を抜いたことは一度もありません。常にやれることをやろうとした自分がいたこと、それに対して準備が出来た自分がいたことを、誇りに思っています。」
イチローのような天才野球選手が、こんなに地道なことを考えているのです。素質があっても、そればかりに頼るのではなくて、日々の努力がすべての基礎になっているのです。
岡本太郎は大阪万博の『太陽の塔』などが有名な芸術家です。もうお隠れになってしまいましたが『強く生きる言葉』(イースト・プレス)は、先生の残されたメッセージ集です。
「あっ、すごいという感動を起爆剤にする。自分の内部に起こったこの炎のような衝動。そしてよしおれもという気持ちになれば、完全にエネルギーがスパークすることになる。」
「賭けるんだ。瞬間瞬間が一回きりの賭けで、賭けた以上は一寸先は虚無だろう。だから、賭けとおし貫いて自分の運命を生きなければならない。」
先生を知らない世代にこんな言葉を見せたら、きっと笑われることでしょう。実際、先生は少し変わった人と見られていたかもしれません。しかし、私は、これらの言葉は常人の能力を超越した想像力の結晶であると思いますし、かっこいいと感じています。読み返せば力が湧き出てくるような気がいたします。
以上二冊の本は自分の趣味から言うと絶対に買わなかった本ですが、人から薦められて読んでみたのです。興味のない分野にもちょっと入り込んでみる。たかが本を選ぶ話ですが、これも新しいことへの小さな一歩といえるでしょうか。
平成十九年七月二十六日 米津仁志
イチロー 262のメッセージ(ぴあ)
強く生きる言葉(イースト・プレス)岡本太郎
現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」(PHP)榊原正幸





