上田ささや 社長の日記

長野県上田市の結婚式場ささやが発行している月刊『ささやタイムズ』。社長が書く名物コラムをブログで公開いたします。 また、日ごろ考えていることを不定期に掲載いたします。

新たなる需要の創出

 師走でございます。毎年のこととはいえ、あわただしい雰囲気になってまいりました。お元気でお過ごしでございましょうか。
 本年も当社をご愛顧くださり、誠にありがとうございました。来年も引き続き努力してまいりますので、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、日本の人口数はいよいよピークを迎え、今後は減少が続くと予測されています。横軸を百年前から百年後までの時間、縦軸を人口数とした折れ線グラフを書くとしたら、やじろべえのような山型になり、我々はいまその頂点の時代に生きているということになります。
 人口減少は、我が国の富の生産を減少させるということで、切迫した悲観的な問題であるという論調がほとんどです。確かに、年金問題にしても、医療問題にしても、経済問題にしても、基本的には悪い影響を与えるばかりで、楽観視する論調は少数派です。それらを聞いていると、なんだか暗澹たる気分になることがあります。
 しかし、人口が減少しているにもかかわらず、経済成長を続けていた歴史上のケースがいくつかあります。例えば、十八世紀の我が国の享保・宝暦・天明の大飢饉、十九世紀後半のアイルランドの飢饉と海外移民、近年では一九八〇年代以降のハンガリーの人口減少などです。原因はさまざまですが、何れも人口減少をしているにも関わらず、結果的には経済成長を成し遂げているのです。その裏には農業技術などの進歩、産業構造の転換、資本増加(外資の導入)など、確固たる大きな変革があったようです。
 これらを考えると、人口減少の影響を直接的に受ける当社のようなオールドエコノミーの企業にとっては、今までどおりの仕事を漫然と進めていくだけではなく、お客様に対して、今までにない新しい価値やご満足をご提案することが存続の条件であろうと思います。
 サッカーのJリーグがまさに大人気ですけれども、考えてみれば、これもゼロから始まって、ここまで盛り上がってきたものです。創立前は反対派も多かったと聞きます。あけてみれば我が国に感動と新しい価値をもたらす大きな需要創出となりました。
 私には川淵キャプテンのような大きなことは到底出来ませんが、小さいことなら、いくらでもやりようはありそうですね。わくわくした気分になってきました。
 どうぞお体に気をつけて、よいお年をお取りください。
参考文献『「人口減少下の経済に関する研究会」中間報告書』経済企画庁総合計画局(平成十二年六月)

平成十七年十二月月一日
     代表取締役社長 米津仁志