上田ささや 社長の日記

長野県上田市の結婚式場ささやが発行している月刊『ささやタイムズ』。社長が書く名物コラムをブログで公開いたします。 また、日ごろ考えていることを不定期に掲載いたします。

良きにつけ悪しきにつけデジタル時代

 秋の実りが楽しみな毎日です。皆様方におかれましてはお元気でお過ごしございまでしょうか。日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
 さて、我が国にインターネットが本格的に普及し始めたのは、いつごろでしたか、私の感覚では平成八〜九年頃のように思えるのですが、いかがでしょう。
 いま振り返ってみると、ここを境として、私の生活は随分変わってきました。とにかく、何でもかんでもスピードが速くなりました。連絡は電子メールで一気に同報ができるようになりましたし、問い合わせや質問も同日中に返ってきます。何を調べるのにしても、検索エンジンに打ち込めば、ほとんどのことが即座にわかります。 
 私が思い出すのは、その頃、あるお取引先様に、書類の提出を依頼され、納期を聞かれたので、そのときの通常のペースで「週末までにつくってお送りします」とお答えしたところ、「これはメールで配信するものだから今晩中に作ってください」と言われたことです。私の対応が決して遅いとは思えなかっただけに、この要請は驚きました。
 世の中はこのスピードで動くようになるんだな、と感じたものでした。
 個々のスピードアップに合わせて、全体の流れも速くなりました。一つ一つのものごとがどんどん決まっていくので、当然すべての流れが早くなるわけです。例えば、ネットショッピングにより、欲しいものが早く見つかり、早く手に入るようになりました。インターネットに合わせて宅配便等もずいぶん早く確実になったような気がします。
 一方、デジタルデバイドについても議論されるようになりました。これはデジタル通信を使うことができる人とできない人との生活格差を問題としているものですが、いまや世代間のデバイド(分割)といってもいいと思います。ほとんどの若い人はインターネットを使うことができますが、パソコンに慣れていないご年配の方は、今でもインターネットや電子メールのメリットを享受することができません。
 私の父(六八才)は、私がインターネットを便利そうに使っているのを見て「パソコンは使わない」と言いつつも「○○へどうやっていくのか調べてくれ」「○○という商品はネットでとれるのか?」「このホテルをネットで予約してくれ」などといろいろ頼んできます。
 もはや目的だけを果たすことができれば、プロセスはどうでもいいようです。年配者ゆえ、これはこれでいいと思いますし、デジタルの恩恵も私を介して享受できています。
 父の世代はますます自分のペースを維持するようになり、我々の世代はますます早くなっているのです。しかし、考えてみたら、デバイドといっても優位なのはどっちなのか、デジタルを使う私なのか?使わない父なのか?よくわからなくなりました。
 早ければ早いほど幸せなのか〜私の携帯電話はどこにいようとかまわず鳴り出し〜電話が終わると携帯にメールが入り〜かばんからパソコンを取り出しバチバチとうって〜走って新幹線に乗って〜今度は高速道路に乗って〜ハンズフリーで電話をかけ〜新しい商品が出たから買わなくちゃ〜買った商品の廃れも早く…
     代表取締役社長 米津 仁志