上田ささや 社長の日記

長野県上田市の結婚式場ささやが発行している月刊『ささやタイムズ』。社長が書く名物コラムをブログで公開いたします。 また、日ごろ考えていることを不定期に掲載いたします。

昭和史についての教育

 夏の終わりは、何度経験してもなんとなくさびしい感じがいたします。皆様いかがお過ごしでしょうか。日ごろはささやをご愛顧くださり、誠にありがとうございます。
毎年夏になると戦争の話題が出てまいります。今年は戦後六十年ということで、靖国参拝の是非やら、原爆の式典などが連日報道されました。主義主張にそれぞれの立場はあるとしても、戦争がないことを誰もが望んでいます。平和であることは本当にありがたいことです。
 ところで、私たちの世代(私は昭和四十二年生まれの三十八歳)は、昭和史とりわけ第二次世界大戦について、あまり教育を受けていない人が多いのではないかと思っています。
高校生時代のことを思い出したのですが、三学期の終わり、もう春休みになるというときに、日本史の先生が昭和以降の部分のページをたくさん残して、何の解説もせずに、ここからは入試に出ないので、後は自分で勉強してください、と言われました。そのまま昭和史の教育はほとんど受けないままに高校を卒業してしまいました。その他の科目でも勉強した記憶はありません。その前後の世代や今の教育について、私は無知ですので、私が公立の学校で受けた教育だけについての話です。
 他の学校の事情はよくわかりませんが、私が友人たちと話した感触では、私の世代は、戦争についてよく知らない人が多く、昭和の戦争について基礎的な事実確認が出来ていないような気がします。その結果、いまの戦争報道や政治問題に関心をもって、確固たる自分の意見を述べることができないのではないかと思うのです。
 私は子供の頃、明治生まれの祖父母と毎日顔を合わせて暮らしていましたので、戦争の話は小さい頃からたくさん聞かされてきました。戦争中の苦しかった話や理不尽な話をいやというくらい繰り返し聞いたものです。家の近くにもグアムに出征したというおじさんが住んでいて、軍隊の話をよく聞きました。そして、社会人になってからは、お世話になっている年配の経営者の方に戦争の体験を伺いましたし、書籍を通して昭和の歴史を知ろうとしました。私が戦争に接しようとしたのは、努力して、やっとこんなところです。
 いずれにしても、当時の歴史教育はおかしかったのではないでしょうか。これからは戦争を経験された方から情報を取ることは難しくなってきますので、自ら書物を通して、事実を知るしかなくなってきます。戦争の現実を知る衝撃的な一冊をご紹介しておきます。同世代の方!ぜひご一読を。『広島第二県女二年西組』関千枝子(ちくま文庫一九八八年)
        代表取締役社長 米津仁志